銀座K.T.C税理士法人

　全国平均は前年に比べ1.5％上昇し、2年連続の上昇となりました。上げ幅も大きくなるなど、新型コロナウィルスの感染拡大の影響から回復傾向が鮮明となりました。
　コロナ禍の行動制限が撤廃され、商業地や観光地などで大きく上昇した一方、在宅勤務やリモートワークの普及によるオフィス需要の低迷が続く東京都心では横ばいやわずかな上昇にとどまり、回復傾向に差が生じる形になりました。
　コロナ禍での働き方の変化が路線価にも引き続き影響を与えているとみられます。
　路線価の全国トップは38年連続で銀座5丁目鳩居堂前で、1㎡あたり4,272万円と昨年4,224万円から1.1%上昇し、3年ぶりにプラスに転じた。人流の回復に伴って店舗の収益性が改善傾向にあり、インバウンドの本格回復への期待感も地価上昇に寄与していると考えられます。

　都道府県別で路線価が上昇したのは25都道府県で、昨年の20都道府県から5県増加しました。北海道（＋6.8％）や福岡県（＋4.5％）などで、最も上昇率が大きかったのは福岡県久留米市東町の西鉄久留米駅前通りで19.1％上昇。
　コロナ禍の行動制限が撤廃され、商業地は堅調に回復しているようで、観光地においても外国人観光客の増加等が影響しているかと思われます。