銀座K.T.C税理士法人

　相続税の実地調査件数はR4事務年度（R4年7月～R5年6月）に8,196件と前年より約3割増加しており、R5年度は1万件程度に増える可能性が大きいと思われます。
さらに調査1件当たりの追徴課税はR3年度886万円、Ｒ４年度816万円と、コロナ前の600万円前後を上回る水準が続いており注意が必要です。

　円安により資産を海外に移す方も増える中、海外資産に対する調査がR4事務年度では目立ってきています。海外資産による申告漏れ174件（前年比約151％）、課税価格は70億円（前年比約125％）が指摘されており、1件当たりの申告漏れ海外資産の課税価格4,028万円と全体の3,209万円を大きく上回ります。この様に調査効率が高いため、税務署が海外資産を重点的に調べる傾向が続くと見られます。