私は業界未経験で入社しました。税理士を志したのは「人生100年時代」を生き抜く上で、手に職をつけなくてはと思ったからです。以前金融機関に勤務していた時に、企業の経営者が税理士を信頼して、二人三脚で事業を進めていたことが印象に残っていたので、私も同じように信頼され、人の役に立つ仕事ができたらと思いました。
入社前に「私には子どもがいるので時間に制限があります」と話したところ、「そんなことは全く関係ありません」ときっぱり言って受け入れてくれたことがとても印象的でした。
残り3科目で入社したのですが、受験期間中は子育てと勉強、仕事のバランスを考え、9時半から16時まで、週4日勤務としていました。入社後4年で3科目に合格することが出来たのは、当法人の理解とサポートがあってこそのことです。
私は子どもがいる状態から受験勉強を始めました。新生児期から幼児期まで、子どもの生活リズムは変化していきます。子どもの昼寝時間や早朝、ちょっとした10分、隙間時間を見つけては臨機応変に勉強を進めました。ときには子どもともっと遊びたい、仕事も勉強ももっと頑張りたいと焦ることもありましたが、「勉強も仕事も少しずつ積み上げれば、必ず成長するから」と先輩方に励ましていただき、ここまで続けることが出来ました。
就業前後などは他の受験生も勉強しており、各人が限られた時間の中で成果を出そうとする姿は刺激となります。また、1か月の試験休暇は大変貴重です。その期間の業務は先輩方がサポートしてくださいます。必ず成果を出さなければならない、と毎年歯を食いしばって1か月を過ごしました。
入社当初から相続・事業継承グループに所属してきました。相続業務に興味があったため、税法1科目目は相続税法を選択、業務の希望も伝えたところ、相続業務に比重をおいた担当となりました。現在は法人税法の受験も終わり、法人業務の比重も増えました。各人のフェーズに合わせ、様々な業務に携われることが当法人の特徴だと思います。
今、一緒に仕事をしている先輩の女性も当法人に入ってから資格を取得され、活躍されています。ごく自然体に、しなやかに仕事をしている姿を見ることで、将来の自分をイメージしています。「時間に制限はあるだろうけど、自分らしく」といつも声を掛けてくださいます。しかしながら制限があることはお客様にとっては言い訳にはなりません。資格者としてプロの仕事をするよう、日々精進します。
子ども達も成長し、だいぶ自分の時間が取れるようになりました。遊べなくて申し訳ない、と思っていた子ども達ですが、今では「お母さん、早く勉強して」「お母さん、早く2階で’在宅’して」と応援してくれます。これからもバランスを取りながら、成長していきたいと思っています。